ヒルトン系列のホテルに泊まるなら、知っているか・知らないかで出費が大きく変わる会員制度があります。
それが、ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン(HPCJ)です。
- 宿泊料金が25% OFF
- レストラン・バーが20% OFF
- 10,000円分の割引券ーポン
と、ヒルトンを利用する人にとっては最高の会員制度。
一方で、年会費が25,000円かかるので、本当にお得になるのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
本記事では、HPCJを3年間活用してヒルトンをお得に楽しんでいる筆者が、HPCJについて解説します。
- HPCJの基本情報
- ヒルトン・オナーズとの違い
- 実際に利用して分かった良い点・注意点
特に、ヒルトンアメックスカードを持っている方や、これからヒルトンを利用したいと考えている方は必見です。
ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン(HPCJ)とは
ヒルトン日本法人による優待特典プログラム
ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン(HPCJ)は、日本国内および韓国の一部直営ホテルを対象に展開する年会費制の優待特典プログラムです。
優待特典プログラムは、ヒルトンの日本法人(Hilton Worldwide International Japan合同会社)により運営されます。
年会費は25,000円、ヒルトンアメックスで実質無料
ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン(HPCJ)の年会費は25,000円です。
ただし、ヒルトンアメックスまたはヒルトンアメックスプレミアムを所有していると、年会費の割引を受けることができます。
![]() ヒルトンアメックス | ![]() ヒルトンアメックスプレミアム | |
---|---|---|
初年度 | 10,000円(税込) | 無料 |
2年目以降 | 10,000円(税込) | 10,000円(税込) |
![]() ヒルトンアメックス | ![]() ヒルトンアメックス プレミアム | |
---|---|---|
初年度 | 10,000円(税込) | 無料 |
2年目以降 | 10,000円(税込) | 10,000円(税込) |
ヒルトンアメックスプレミアムの場合、初年度の年会費は無料で、2年目以降から年会費は10,000円になります。
ヒルトンアメックスの場合、初年度から年会費10,000年です。
ここで、HPCJに年会費を払って新規入会・更新をすると、ヒルトンで利用できる合計10,000円(5,000円分を2枚)の割引券をもらえます。
そのため、ヒルトンアメックスまたはヒルトンアメックスプレミアムを所有している限り、年会費を実質無料にすることができるんです。
ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパンの4つの特典
- 特典1:宿泊費が25%OFF
- 特典2:レストランが最大20%OFF
- 特典3:合計10,000円分の割引券
- 特典4:ヒルトン・オナーズのシルバー会員資格贈呈(初年度)
ヒルトン系列のホテルによく宿泊したり、レストランを利用する人であれば、年会費以上の恩恵を受けられるため、非常にお得な特典と言えます。
どの程度お得になるかのシミュレーションは後でご紹介します。
日本国内30軒とコンラッド・ソウルが対象

- ヒルトンニセコビレッジ
- コンラッド東京
- ヒルトン東京
- ヒルトン東京お台場
- ヒルトン東京ベイ
- ヒルトン成田
- ヒルトン小田原リゾート&スパ
- ダブルツリー by ヒルトン東京有明
- ダブルツリー by ヒルトン富山
- 旧軽井沢KIKYOキュリオ・コレクション by ヒルトン
- ヒルトン名古屋
- ウォルドーフ・アストリア大阪
- ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts
- コンラッド大阪
- キャノピー by ヒルトン大阪梅田
- ヒルトン大阪
- ヒルトン京都
- ダブルツリー by ヒルトン大阪城
- ダブルツリー by ヒルトン京都駅
- ダブルツリー by ヒルトン京都東山
- ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸
- ヒルトン広島
- ヒルトン福岡シーホーク
- ヒルトン長崎
- ヒルトン沖縄北谷リゾート
- ヒルトン沖縄瀬底リゾート
- ヒルトン沖縄宮古島リゾート
- ダブルツリー by ヒルトン那覇
- ダブルツリー by ヒルトン那覇首里城
- ダブルツリー by ヒルトン沖縄北谷リゾート
- コンラッド・ソウル
最新情報は、HCPJ公式サイトの対象ホテルから確認できます。
HPCJとヒルトン・オナーズの違い
HPCJについて調べていると、「ヒルトン・オナーズとの違いが分かりにくい」という声をよく聞きます。
実際、この2つのプログラムは目的や仕組みが大きく異なるため、きちんと理解しておくことで割引や特典を最大限に活用できるようになります。
まず、HPCJとヒルトン・オナーズは、プログラムの対象ホテルが大きく違います。
- ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン(HPCJ):ヒルトン日本法人による日本向けの優待特典プログラム
- ヒルトン・オナーズ:グローバル会員向けのプログラム
HPCJは日本向けの優待特典プログラムのため、日本国内30軒と韓国1軒のホテルにしか適用されません。
ヒルトン・オナーズはグローバル会員向けのプログラムのため、特典は日本国内を含む世界中で適用されます。
その他にも、以下のような違い他あります。
HPCJ | ヒルトン・オナーズ | |
---|---|---|
年会費 | 25,000円(ヒルトンアメックスで年会費優遇あり) | 無料 |
主な特典 | 宿泊・レストランの割引 | ステータスに応じた特典・サービス、ポイントによる無料宿泊 |
ポイント制度 | 無し | 有り |
ステータス制度 | 無し | 有り(メンバー 〜 ダイヤモンド) |
適用エリア | 日本+ソウル | 世界中 |
HPCJ | ヒルトン・オナーズ | |
---|---|---|
年会費 | 25,000円(ヒルトンアメックスで年会費優遇あり) | 無料 |
主な特典 | 宿泊・レストランの割引 | ステータスに応じた特典・サービス、ポイントによる無料宿泊 |
ポイント | 無し | 有り |
ステータス | 無し | 有り(メンバー 〜 ダイヤモンド) |
適用エリア | 日本+ソウル | 世界中 |
HPCJは年会費が発生する有料プログラムで、ヒルトン系列の宿泊やレストラン利用で割引を受けられる特徴があります。ポイント制度やステータス制度は無く、年会費を払って割引を得るというシンプルなプログラムです。
言い換えると、ある程度ヒルトン系列のホテルに宿泊したりレストランを利用する人でないと、年会費の元を取るこはできません。
ヒルトン・オナーズは、年会費は無料。宿泊実施によりポイントが貯まったり、ステータスが上がっていき朝食無料やエグゼクティブラウンジを利用できたりと、ヒルトンを利用した分だけ特典内容がグレードアップしていくプログラムです。
ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパンの特典とメリット
HPCJには下記のような特典があり、HPCJの会員になるだけで、これらのメリットが得られます。
- 特典1:宿泊費が25%OFF
- 特典2:レストランが最大20%OFF
- 特典3:合計10,000円分の割引券
- 特典4:ヒルトン・オナーズのシルバー会員資格贈呈(初年度)
ここからは、特典内容とメリットについて詳しく解説していきます。
特典1:宿泊費が25%割引
HPCJの宿泊割引では、基本プランのシンプルステイと朝食付きパッケージの料金にあらかじめ25%割引を適用した2つのHPCJ会員限定割引プランが用意されています。
- HPCJ会員限定割引プラン(部屋のみ)
- HPCJ会員限定割引プラン(朝食付)
HPCJ公式サイトに、25%割引の例が掲載されているのでご紹介します。

58,696円が44,0222円に割引されており、14,674円もお得になっていますね!
このシミュレーションでは、2泊するだけで通常の年会費25,000円の元を取ることができます。
特典2:レストランが最大20%OFF
適用条件により割引率が異なるので注意しましょう。
割引率 | 適用条件 |
---|---|
10%OFF | 宿泊せずにレストランのみ利用した場合 宿泊時にレストラン料金を都度支払いした場合 |
20%OFF | 宿泊時にレストラン料金をチェックアウト時に支払いした場合 |
割引率 | 適用条件 |
---|---|
10%OFF | 宿泊せずにレストランのみ利用した場合 宿泊時にレストラン料金を都度支払いした場合 |
20%OFF | 宿泊時にレストラン料金をチェックアウト時に支払いした場合 |
なお、レストラン割引には、割引対象外のプラン・キャンペーンがあるので注意が必要です。
割引対象外のプラン・キャンペーンはこちらから確認できます。
HPCJ公式 割引対象外プラン・キャンペーン一覧
HPCJ公式サイトに、レストラン割引の例が掲載されているのでご紹介します。

コンラッド東京のディナーコース(2名分)とドリンクで、45,540円もしていますね。普通の会社員である私には、なかなか手が出せない金額です。
20%割引で36,432円となり、9,108円もお得になっています。
特典3:合計10,000円分の割引券
HPCJは、以下のいずれかの条件を満たすと、ヒルトンで利用できる割引券を5,000円✖️2枚もらえます。
- 年会費を支払って、HPCJに新規入会した場合
- 年会費を支払って、有効期間内にHPCJを更新した場合
先ほどご紹介した通り、ヒルトンアメックス所有者は10,000円で新規入会・更新が可能であり、ヒルトンアメックスプレミアム所有者は、新規入会は無料で、10,000円で更新が可能です。
そのため、実質無料でHPCJの入会・更新ができるわけです。
HPCJの割引券は、国内対象ホテルの以下の支払いで利用できます。
- HPCJ対象国内ホテルのHPCJ会員限定割引プランの宿泊料金の支払い
- 直営のレストラン、バー、ラウンジの利用料金の支払い
2枚の割引券は、2枚まとめて利用することも可能!つまり、一度に10,000円の割引を受けることが可能なんです。
なお、HPCJ割引券は、いくつか注意事項があるのでご紹介します。
- 有効期限は6ヶ月(入会・更新日から6ヶ月)
- 宿泊費に充てる場合、「HPCJ会員原点割引プラン」のみ利用可能
- 飲食費に充てる場合、直接予約のレストランでのみ利用可能
- HPCJレストラン割引との併用は可能だが、「Like a Member」など他の割引との併用は不可
- コンラッド・ソウルは対象外
- 裏面に会員番号・署名の欄があり、記入が必要(少なくとも署名は必要)
特典4:ヒルトン・オナーズのシルバー会員資格贈呈(初年度)
HPCJに入会すると、ヒルトン・オナーズのシルバーステータスが付与されます。
ヒルトン・オナーズのランクは以下の通りで、シルバーステータスは下から2番目。
- メンバー
- シルバー
- ゴールド
- ダイヤモンド
ヒルトン・オナーズの各ステータスの特典を見てみましょう。

- ヒルトン・オナーズ割引料金保証
- 無料宿泊やトラベルパートナーなどにご利用いただけるポイント
- 特典滞在でのリゾート料金不要
- デジタルチェックイン
- デジタルチェックアウト
- 客室の選択
- デジタルキー
- 無料Wi-Fi
- ご滞在に対して20%のボーナスポイント
- 無料のボトルウォーター
- 特典滞在での5泊目無料宿泊特典
- オールインクルーシブ スパ割引
正直に言うと、シルバーステータスのメリットは、それほどありませんね。
なお、ヒルトンアメックス(年会費16,500円)を保有すると、自動的にゴールドステータスが付与されます。
ヒルトン系列のホテルによく宿泊するなら、ヒルトンアメックスを作ることをおすすめします。
HPCJを使ってみた所感と注意点
私はHPCJを5年継続しています。HPCJを継続して感じたことと、注意点をご紹介します。
宿泊割引はフレキシブルレートから25%割引、思ったより安くならない
HPCJの宿泊割引は、予約変更可能なフレキシブルレートから25%割引になります。
予約変更不可の最安値のレートから25%割引ではないので注意が必要です。
この点を知らなないと、思ったより安くならないと思うかもしれません。
こちらは、私が宿泊したときの通常予約とHPCJの宿泊料金の例です。
ホテル | 通常予約の最安値 | HPCJ割引料金 | 差額 |
---|---|---|---|
ヒルトン東京(1泊) | 61,457円 ヒルトンセール価格 14日前までキャンセル無料 | 57,641円 前日までキャンセル無料 | 3,816円 |
ヒルトンお台場(1泊) | 34,010円 ヒルトンセール価格 14日前までキャンセル無料 | 32,097円 前日までキャンセル無料 | 1,913円 |
ホテル | 通常予約の 最安値 | HPCJ 割引料金 | 差額 |
---|---|---|---|
ヒルトン東京(1泊) | 61,457円 ヒルトンセール価格 14日前までキャンセル無料 | 57,641円 前日までキャンセル無料 | 3,816円 |
ヒルトンお台場(1泊) | 34,010円 ヒルトンセール価格 14日前までキャンセル無料 | 32,097円 前日までキャンセル無料 | 1,913円 |
このときは、ヒルトンのセールが開催されており、通常予約の最安値はセール価格でした。また、キャンセルも14日前まで無料。なかなか魅力的なセールでした。
そして、HPCJの宿泊割引は、最安値からの25%割引ではないため、差額も数千円程度になっていることがわかると思います。
思ったより安くなっていないというのが、率直な感想です。
HPCJの年会費25,000円の元を取るには、宿泊するホテルやセール状況にもよりますが、10泊程度は必要だと思います。
一方で、ヒルトンアメックスやヒルトンアメックスプレミアムの所有者であれば、HPCJの年会費は実質無料なので、宿泊日数が少なくても、コストメリットはあると言えますね。
変更・キャンセル無料で使い勝手が最高
HPCJの宿泊割引は、予約の変更・キャンセルが可能な料金になっています。
宿泊前日まで無料でキャンセルできるので、急な予定が入ったりして宿泊できない場合でも安心。
先ほど、思ったより安くならないと書きましたが、個人的にはキャンセル料無料の使い勝手てよく、HCPJの宿泊割引を愛用しています。
HPCJのレストラン割引よりはヒルトン公式の「Like a Member」の方が安い
HPCJのレストラン割引でレストランやルームサービスが20%割引なるのは嬉しい特典ですが、実は、ヒルトン公式で「Like a Member」というキャンペーンがあり、こちらの方が安くなることがあります。
Like a Memberは、ヒルトン・オナーズのゴールドステータス以上向けの割引サービスで、レストランが最大25%割引になります。
Like a Memberは期間限定の扱いですが、2021年から継続して実施しています。
Like a Memberはルームサービスには利用できませんが、レストランなら25%割引のLike a Memberの方が安くなります。
Like a MemberとHPCJのレストラン割引の違いか、こちらの記事でまとめています。
よくある質問(FAQ)
- HPCJの年会費の元は、本当に取れますか?
-
ヒルトンアメックスまたはヒルトンアメックスの所有者は、HPCJの年会費は10,000円であり、HPCJの入会・更新時に10,000円分の割引券をもらえます。そのため、年会費費は実質無料であり、年会費の元は簡単に取れます。
一方、通常の年会費25,000円の元をホテル宿泊で取るには、ホテルにもよりますが、年間10泊程度必要です。
- 家族や同伴者も割引を受けられますか?
-
はい。HPCJ会員が予約・支払いをすれば、家族や同伴者分も割引対象にになります。
- レストラン利用だけでもHPCJの割引は使えますか?
-
はい。宿泊しなくても対象レストラン・バーの利用で最大20%OFFになります。
- レストラン割引はLike a Memberと併用できますか?
-
できません。HCPJのレストラン割引は、他の割引と併用はできません。
結論:ヒルトンアメックス所有者はHPCJに入会すべき
ヒルトンアメックスまたはヒルトンアメックスプレミアムの所有者であれば、HPCJに入会すべきだと言えます。
ヒルトンアメックスもヒルトンアメックスプレミアムも、ヒルトン特化型のクレジットカード。
これらのカードを所有すると言うことは、ヒルトンに宿泊するという明確な目的があって発行する人がほとんどだと思います。
必然的にヒルトンに宿泊することになるので、宿泊費の25%OFFは大きな魅力と言えます。
また、合計10,000円の割引券をもらえるので、ヒルトンアメックス・ヒルトンアメックスプレミアムの所有者は、HPCJの年会費は実質無料。
特別な理由がない限りは、ヒルトンアメックスまたはヒルトンアメックスプレミアムの所有者はHPCJに入会すべきと言えるでしょう。
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