マレーシア・クアラルンプールでホテル選びに迷ったら、まず候補に挙がるのが「KLセントラル」周辺のホテル。
空港から直結のKLIAエクスプレスが到着する主要駅であり、観光にもビジネスにも最適な立地です。
KLセントラルのホテルで 「ヒルトン・クアラルンプール(Hilton Kuala Lumpur)」を候補にする方もいいのではないでしょうか?
本記事では、過去5回のヒルトン・クアラルンプールの宿泊経験をもとに、以下の点についてレビューします。
- ヒルトンクアラルンプールのユーザー目線でのレビュー
- ヒルトン・オナーズ・ダイヤモンド会員として、無料で得られたサービスと特典
- ヒルトンクアラルンプールのよかった点・いまいちだった点
KLセントラルのホテル選びの参考になれば嬉しいです。
KLセントラルの魅力
最初にKLセントラルの魅力について。
KLセントラルは、その名の通りクアラルンプールの中心駅で、以下のようなメリットがあります。
- 空港アクセス抜群:KLIAエクスプレスで約30分
- 観光にも便利:LRTやMRT、モノレールが集中し、どこへ行くにもスムーズ
- ショッピング・食事充実:モール「NU Sentral」直結、レストランやカフェ多数
空港の一般エリアに出てから、ホテルに着くまで、電車の待ち時間を含めても1時間未満でKLセントラルにアクセスできます。
また、ペトロナスツインタワーで有名な「KLCC」やクアラルンプール一番の繁華街である「ブキッビンタン」もLRTで乗り換えなく、15分〜20分程度でアクセスできます。
旅行者にとって「立地だけで価値のあるエリア」と言えますね。
ヒルトンクアラルンプール アクセス
ヒルトンクアラルンプールは、KLセントラル駅(KL Sentral)に直結しています。空港からKLセントラルへは、KLエクスプレス(KL Ekspres)で1本です。
KLセントラル駅構内には、ヒルトンクアラルンプールの案内が随所にあるため、迷うことは無いでしょう。

ヒルトンとルメリディアンは、入口が隣り合っています。もちろん、中に入ってしまえば、完全に分かれてます。
ヒルトンクアラルンプール 客室レビュー
- デラックス(キングベッド)(38m2~44m2)
- デラックスプラス(キングベッド)(48m2~59m2)
- ジュニアスイート(60m2)
主に紹介するのは、ヒルトンクアラルンプールのスタンダードな客室であるデラックスルームです。
また、デラックスプラスやジュニアスイートにアップグレードされたこともあるので、参考までにこちらの客室も簡単に紹介します。
デラックスルーム 基本情報・客室全体
客室タイプ | デラックスルーム(キングベッド) ※エグゼクティブフロア |
---|---|
広さ | 38m2~48m2 |

デラックスルームの客室。ヒルトンクアラルンプールでは一番安く、スタンダードな客室です。44m2あり、天井が高いので、思った以上に広さを感じる空間です。

ヒルトン・オナーズのダイヤモンド特典で、エグゼクティフロアのデラックスルームにアップグレードされていますが、広さや内装は通常のデラックスルームと変わらないようです。

ベッドルームとバスルームの間は扉で仕切られていますが、開けることも可能。扉を開けると開放的な空間になります。

写真からは分かりにくいかもしれませんが、扉を開けると、ベッドルームからダイレクトにバスルームにアクセスできます

キングベッドの正面にはデスクとテレビ。

テレビの隣は収納スペースになっていて、アイロン、アイロン台、バゲージラックが収納されています。

ベッドの横には一人用のテーブルとチェア。

通路の照明がオシャレですね。客室内でこのような照明を見たのは初めてです。

無料の水は合計4本。毎日補充してもらえるので、飲み水に困ることは無さそうです。ただし、瓶の持ち出しはNGなので、外で飲みたい場合は、ペットボトルの水を購入する必要があります。
デラックスルーム バスルーム・洗面台・トイレ

シャワールームには、レインシャワーとヘッドシャワーが完備。

バスタブはシャワールームと分離されているタイプです。

シャワーブースには、レインシャワーとヘッドシャワーが完備。

左上に写っているのが各種アメニティなのですが、歯ブラシのみの提供されていました。アメニティの種類としては最低限で、ここは改善して欲しいところです。

ヘアドライヤー

トイレにはウォシュレットが付いていました。最新モデルではなく、時代を感じる古いタイプです。
以前にヒルトンクアラルンプールに宿泊したときは、東南アジアでよくあるハンドガンタイプのウォシュレットだったのですが、今回宿泊した部屋では改善されているようです。
(参考)デラックスプラスルーム

こちらはデラックスプラスルームの客室です。デラックスルームとの違いは、広さが59m2あり、バスルームが完全別室になっている点。

デラックスルームでも十分広く感じますが、さらに広く開放感がある客室になっています。

(参考)ジュニアスイートルーム
このときは、ヒルトン・オナーズのゴールド会員として宿泊。一番安いデラックスルームで予約していましたが、アップグレードでジュニアスイートになりました。
クラブフロアではなかったため、エグゼクティブラウンジは利用できませんでしたが、食事は外に食べに行けば全然問題無し。とても快適に過ごせました。

客室に入るとリビングになっています。ソファー座って、くつろぎながらテレビを見れます。

ベッドルームは、デラックスルームやデラックスルームプラスと同じような造り。

バスルームも広く、浴槽もあります。大理石が使われていて、とっても豪華なバスルームです。
朝食ビュッフェ「Vasco’s」

朝食会場は、フロント正面にあるオールデイダイニングの「Vasco’s」です。
月曜日〜金曜日 | 6:00〜10:00 |
土曜日・日曜日 | 6:00〜10:30 |
ホテルで一般的に提供されるコンチネンタルブレックファストやアメリカンブレックファストに加えて、その場でシェフが調理しているメニュー(マレー系、インド系、中華系など)もあり、メニューは充実している思います。
ただ、個人的な感想としては、ヒルトンクアラルンプールの朝食ビュッフェはイマイチだと感じます。
イマイチだと感じる理由はこちら。
- 客室数に対して朝食会場が狭く、いつ行っても混雑している。
- 混雑しているため、非常に賑やかで落ち着かない。
- ゴールド会員やダイヤモンド会員向けの優先案内やテーブルが無い。
私は過去に4回ほどヒルトンクアラルンプールに宿泊したことがありますが、朝食会場はいつ行っても混雑しています。オープン直後やクローズ直前に行けば空いているのかもしれませんが、少なくとも7時台〜9時台は混雑しています。
ピーク時は、受付前には列ができていることも。。。
しかもゴールド会員やダイヤモンド会員を優先的に案内することも無いので、上級会員でも一般の列に並ぶ必要があります。
こちらの写真は9:30頃の朝食会場の様子です。


この時間になれば、ビュッフェカウンターの前は落ち着いてきていますが、テーブルはほとんど埋まっている状況でした。ピーク時間帯だと、
ピーク時間帯だと歩くのも大変ですし、エッグステーションは10人程度並んでいることも。
エグゼクティブラウンジが使える場合は、エグゼクティブラウンジでの朝食の方がおすすめ。人も少なく、落ち着いて朝食をいただくことができます。
エグゼクティブラウンジ
基本情報・ラウンジの様子
- 営業時間:6:00〜22:00
- 朝食:6:00〜10:00(平日)、6:30〜11:00(土日)
- アフタヌーンティー:14:30〜16:30
- イブニングカクテル:18:00〜20:00

ヒルトンクアラルンプールのエグゼクティブラウンジは33階にあります。エレベータホールには、エグゼクティブフロアの客室の表示に加え、エグゼクティブラウンジの表示もあります。
エグゼクティブラウンジは、廊下を挟んで左右に分かれたスペースになっています。

こちらはレイクビューのエリア。レイクビューの方が広いスペースになっていて、ビュッフェカウンターやドリンクは、こちらにあります。



こちらはシティビューのエリア。

右側のテーブルが見切れていますが、スペースはこれだけ。レイクビューのエリアと比較するとかなり狭いです。
階段があって、若干高い位置にもテーブルがあるのが特徴的ですね。
イブニングカクテル
最初にイブニングカクテルをご紹介します。

イブニングカクテルの料理は、こちらのビュッフェカウンターで提供されています。

ホットミール、サラダ、パン、スイーツなどが提供されています。
ビュッフェカウンターは狭く、メニューの種類としては、最低限といった印象です。



私自身は、17:55クアラルンプール着のJAL便をよく利用します。17:30前に到着することが多く、スムーズに荷物を受け取りKLIA Ekspresに乗れれば、到着日からイブニングカクテルを楽しむことができますよ。
朝食
エグゼクティブラウンジの朝食ビュッフェは、いつ行っても利用が少なく、落ち着いて朝食を食べることができます。
ラウンジにアクセスできる宿泊者の多くは、ロビーフロアにある朝食ビュッフェ会場「Vasco’s」に行っていると思われます。
前述の通り、Vasco’sは混雑していて賑やかなので、落ち着いて朝食を食べたい場合は、エグゼクティブランジの方がおすすめです。










アフタヌーンティー




アフタヌーンティーのメニューは、サンドイッチ・パン、スコーン、クッキー、フルーツ、ソフトドリンクといった感じのラインナップ。




メニューの種類は少なく、ちょっと残念な感じがします。優雅なアフタヌーンティーというよりは、ちょっと茶菓子をつまむ程度かなと思います。
ガーデンプール


プールサイドにはデッキチェアとパラソルがあり、1日中プールで過ごすこともできます。
また、ウォータースライダーやジャグジーなども完備。家族連れで楽しんでいる人が多い印象です。
ダイヤモンド会員として受けた特典・サービス


ヒルトン・オナーズのダイヤモンド会員としての宿泊だったため、以下のサービスを受けることができました。
- 客室のアップブレード
- キングデラックスルームで予約(RM514/泊 → 約18,100円/泊)
- キングエグゼクティブルーム(レイクビュー)にアップグレード(RM724/泊 → 約25,500円/泊)
- 約7,400円/泊相当のアップグレード → 3泊したので22,200円相当が無料に
- 朝食無料
- 朝食料金は大人1名で約RM83(約3,000円)
- 大人2名で3泊したので18,000円が無料に
- エグゼクティブラウンジの利用
合計で約40,200円相当のサービスを無料で受けることができました
※1リンギット = 35.0円で計算
一番安い客室で予約したにも関わらず、客室のアップグレード、朝食無料、エグゼクティブラウンジの利用など、素晴らしいサービスを無料で受けることができました。
金額にすると約40,200円相当!
ヒルトンアメックスプレミアムを保有していたからこそ、素晴らしいサービスを満喫することができました。


ヒルトン系列の高級ホテルに宿泊するなら、ヒルトンアメックスプレミアムの発行がおすすめ。
保有するだけでヒルトンのゴールドステータスになれて、以下のような特典あり。
- 無料朝食
- 客室のアップグレード
- ウィークエンド無料宿泊特典(1泊分)
更に、ダイヤモンドステータス(年間200万円利用)や、ウィークエンド無料宿泊特典の追加1泊分(年間300万円利用)の獲得のチャンスも!
優雅かつお得に、ホテルステイを楽しむことができます。
ヒルトンクアラルンプール まとめ
ヒルトンクアラルンプールの宿泊記をお届けしました。
最後に私が感じたよかった点・いまいちな点をまとめますので、参考にしてください。
最後に私が感じたよかった点・いまいちな点をまとめますので、参考にしてください。
- KLセントラル駅に直結。観光の拠点としても便利であり、空港へのアクセスも抜群。
- ヒルトンブランドとして比較的リーズナブル(1万円台で宿泊可能)
- 朝食会場が狭く、多くの時間帯で混雑していて賑やか。ゴールド会員やダイヤモンド会員向けの優先案内や専用スペースも無し。



ヒルトンクアラルンプールは大衆向けホテル。驚くような体験は期待できませんが、アクセス抜群で宿泊費も安いので、多くの方にオススメできるホテルです。
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